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2005年4月
第13回(2005年)生コン技術大会 研究論文発表
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研-6. |
生コン車の付着モルタルの安定化及び生コン工場の回収スラッジの改善について |
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金塚美喜男*1
、香取恒雄*1 、木間栄一*1 、熊岡敏夫*2 、長谷優司*2
*1 佐倉エスオーシー *2 潟|ゾリス物産 |
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〔要旨〕 |
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廃棄物の低減は社会的なテーマであり、生コン業界においても大きな問題である。生コン工場では一般的には、荷卸しを完了して帰社したトラックアジテータ(以下、アジテータと呼ぶ)は水によりドラム内を洗浄して排出し、骨材、上澄み水及びスラッジ残土に分別して、一部は再利用、残りは産業廃棄物としている。本報告はJISA5308付属書4に限定する付着モルタル安定剤を利用して、@アジテータドラム洗浄水の排出量の削減、A工場内の回収スラッジ水の改善を目的に、廃棄物を産廃処理しないクローズドシステムを検証したものである。
まとめ
(1) スラリー状モルタルの再利用
室内試験及び夏期の実機試験とともにスラリー状モルタルを使用することにより、スランプは基準配合よりも大きい値となったが、強度低下等の悪影響は認められなかった。これはアジテータドラム内に残存するスラリー状モルタルのセメント分が、安定剤を添加したことにより有効に働いたものと考えられる。実機試験において運搬によるスランプ及びフローの低下が抑制され、荷卸し時点においても良好な状態であった。これは単位セメント量の多い配合にも有効であると推測できる。
(2) 安定化スラリーとした回収水の利用
室内試験では地下水、未処理の回収水及び安定化スラリーとした回収水の比較を行った。未処理の回収水はスラッジ固形分率が5%になるとスランプは極端に低下したが、安定化スラリーは5%程度までは良好な状態を維持し、いずれも固形分率に比例して強度の増進が認められた。
実機試験では安定化スラリー配合と併用配合との比較をした、併用配合では運搬によるスランプ及びフローの低下がほとんど見られず、特に夏期配合では有効であると思われた。
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研-13. |
高強度コンクリートの強度管理用供試体の保管条件による強度への影響について |
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長根良美*1
、 伊藤司*1 、 国井一司*2 、 風間美男*3 、 原田修輔*4
*1東京エスオーシー *2昭和エスオーシー
*3市川エスオーシー生コン梶@ *4住友大阪セメント |
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〔要旨〕 |
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標準養生を開始するまでの供試体の保管条件が高強度コンクリートの強度試験結果に及ぼす影響について検討を行った。保管条件を空調された室内、日かげおよび日なたの3水準とし、それぞれ保管期間を1日、2日、3日間とした場合の供試体強度を比較した。また、供試体上面にシールを施した場合とそうでない場合との供試体強度についても比較を行った。
その結果、日なたで保管された供試体は室内で保管した供試体に比べ最大20N/mm2程度も強度が低くなることが確認された。また水中養生を開始するまでの保管期間と強度との関係は、セメントの種類によって異なることが認められた。
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[共同研究者]
市川エスオーシー生コン梶A埼玉エスオーシー梶A佐倉エスオーシー梶A昭和エスオーシー梶A東京エスオーシー
成田エスオーシー梶A宮松エスオーシー梶A吉建エスオーシー梶A住友大阪セメント |
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研-23. |
シリカフューム混入率を変化させたコンクリートのフレッシュ性状及び強度、
並びに製造システムについて |
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金塚美喜男*1
、 伊藤司*1 、 香取恒雄*2 、大見川隆治*2
*1東京エスオーシー
*2 佐倉エスオーシー
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〔要旨〕 |
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近年、高強度・高耐久コンクリートに対応してシリカフュームを使用したコンクリートの事例が増えているが、シリカフュームセメントを使用するケースが一般的であり、シリカフュームの混入率をコンクリートの生産者が使用時にコントロールすることが難しい、今回、スラリー状にしたシリカフュームを混和材として使用し、配合によりシリカフュームの混入率を変化させた場合のコンクリートのフレッシュ性状及び強度についての検討を行った結果、フレッシュ性状の改善に必要とされるシリカフュームの最適な混入率を選択する目安が確認された。
また、シリカフュームの混入率の変化への対応が可能なシリカフュームスラリー化システムを考案し、実用性の検討も併せて行った結果、シリカフュームの混入率を変化させたコンクリートの製造が随時可能となった。
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全国生コンクリート工業組合連合会/全国生コンクリート協同組合連合会
第13回(2005年)生コン技術大会 研究発表論文集 参照 |