首都圏を中心に拡がるサービスネットワークのエスオーシー

2003年10月
物流高度化システム[ermc.jp] を導入
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東京エスオーシー

携帯とパソコンで車両管理

 東京エスオーシー芝浦工場は日工と住商セメントが開発した生コン物流高度化システム「ermc.jp」を導入している。その特徴と成果について、同社の金塚美喜男専務取締役に聞いた。

 エスオーシーグループは従来からGPSによるアジテータ車の車両管理システムの活用に取り組んでおり、すでに佐倉工場では2年前からGPS動態管理システム「アジ太郎」を取り入れている。しかし今回芝浦工場に導入した「ermc.jp」はアジ太郎のGPS動態管理機能をベースに、更に大幅な機能向上をはかった、従来にない画期的なものだ。

 従来のシステムはミキサ車の動態管理を生コンの工場内つまり生コンサイドのみで行っていたわけだが、新システムのデリバリ管理機能はパソコンと携帯電話を用いて生コン工場、ゼネコン、販売店といった工事の関係者間が車両情報を共有できる点が画期的といえる。

 現場では携帯電話の文字情報で車両1台ごとの現場への到着時間や到着してからの荷卸、待機などの納入進捗状況が逐一確認できる。ゼネコンや販売店といった現場側は勿論、生コン側にも相当なメリットが見込まれる。

 現場側のメリットはいうまでもなく、携帯電話で個々の生コンの動向が分かる点だ。これまではアジテータ車が途切れるのが怖くて、いつも現場に過剰な車両でこれに応えるというのが実態だった。しかし新システムの導入でこの点が改善され、双方にあらゆる点で余裕が生まれ、戻りコンも削減できる。

 またGPSによる動態管理で車両全体を把握でき、配車シュミレーション機能により現場に合ったピッチでの配車が可能になった。現場の納入状況に瞬時に対応できる。夏場などの時間の遅れで品質変化が激しくなるような状況への対処も出来ユーザーに安心感があたえられる。

コンクリート工業新聞 2003年10月23日号より抜粋



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